いままではLINE WORKSやLINEなどで安否確認をおこなっておりました。
また、171の災害伝言ダイヤルを利用して、毎月15日に1回安否確認の訓練を行っておりました。
実際の災害時はLINE WORKSのアンケート機能にある安否確認フォーマットを利用して、手動で安否確認配信を行っておりました。
当時は私が安否確認の配信を手動で行っていましたが、担当が明確に決まっていたわけではなく、都度気が付いた人が対応をしている状況でした。
導入前に抱えていた課題や、既存の安否確認システム導入時の課題や不満はどんなところでしたか?
安否確認を手動で行っておりましたので、地震などの災害が起きたら、上位役職者の中で気が付いた人がパソコンを起動して、LINEWORKSの安否確認のフォーマットを用いて、安否確認を配信している状況でした。入院や急患の受付もしている24時間経営の病院のため、夜中の災害時も現場の安全確認をする必要がありますが、上位役職者が常に対応出来るとは限らず、状況ごとに対応がまちまちになっておりました。配信基準についても明確でなく、配信すべきかどうか迷うこともありました。
弊社に総務や防災のプロはおらず、現場のスタッフがバックオフィス側も兼任するというスタイルであったため、数年前の台風の際の対応を評価され危機管理担当を任されましたが、安否確認の手動配信に限界を感じていたため、自動化を検討し始めることになりました。
安否確認bot for LINE WORKSの導入決定のポイントは?
有事の際に上位役職者の1人がアンケートフォームを手動で作成して送信するという仕組みに限界を感じておりました。手間もとてもかかりますし、迅速な対応もできませんし、もし担当者が被災していた場合は機能しなくなってしまうため、自動で配信するシステムの導入を検討しました。普段の業務でLINE WORKSを使っていたので、LINE WORKSと連携できる、安否確認Bot for LINE WORKSはとても魅力的でした。従業員に複数のアプリケーションを使わせることなく、同じUIで利用できることは大きなポイントとなりました。
また、地震のみならず気象庁の情報をもとに送信条件を細かく設定できるところも魅力的でした。例えば、当院は沖縄にも病院がありますが、台風や津波など、東京とは違った災害リスクもある状況なので、拠点ごと、災害ごとに安否確認の設定が出来ることもポイントでした。
導入後はいかがでしょうか?
導入後は3~4か月に一回は安否確認Bot for LINE WORKSの訓練配信を全従業員に対しておこなっております。運用としては、予め配信時間を設定し、従業員に事前に通知したうえで配信しております。そこでは、管理権限を与えているスタッフが複数名いるので、配信後の回答結果を確認し、現場がきちんと使えているかをチェックしております。管理者側は集計も自動で取ってくれますので、以前に比べてとても運用負荷が低減しました。また、安否確認を受け取る側のUIも普段使っている LINEWORKSと同一のため馴染みやすく、選択式で回答が出来るため、とてもスムーズに運用できております。